知っておきたい、月経困難症
月経困難症
9/29/2025
― 「生理痛を我慢しなくていい社会」を目指して ―
生理痛は「女性が我慢すべきもの」と思われがちです。
でも、本当にそうでしょうか?
この記事では、月経困難症とは何か、どう対処できるか、どこに相談できるかをお伝えします。
「知らなかったせいで苦しむ」ことが、あなたや大切な人に起こらないように。
知っておきたい、月経困難症
月経困難症って何?
「生理中、腰が痛くて動けない」
「吐き気がして何もできない」
「頭痛で寝込んでしまう」
こうした症状は、月経困難症のサインかもしれません。
月経困難症とは、日常生活に支障をきたすほどの痛みや不調を伴う生理のことを指します。
「普通の生理痛」と思って我慢していたら、実は月経困難症だったということもあります。
無理せず専門医に相談することが大切です。




月経困難症には「機能性」と「器質性」がある
月経困難症(*1)には、は大きく2つのタイプに分けられます。それぞれを知ることが、正しいサポートにつながります。
このタイプは、子宮や卵巣に病気がないのに症状が出るケースです。
• 子宮収縮を強めるプロスタグランジンという物質が多く分泌され、痛みが強くなる。
• 痛みは生理初日から始まり、徐々に落ち着いていく。
• 10代~20代の若い世代によく見られる。
学生や社会人など、周囲に相談しづらいことで孤独感やストレスが重なることもあります。
2. 器質性月経困難症
こちらは子宮や卵巣の病気が原因となるものです。
• 子宮筋腫
• 子宮内膜症
• 子宮腺筋症
などが代表的です。
この場合、経血量が多い・期間が長い・生理以外の時にも骨盤痛がある・性交痛がある、などが特徴です。30代後半~40代に多く見られます。
仕事優先で休みにくい年代であり、診断が遅れることもあります。また「生理痛はいつものこと」、「仕方がないので、我慢すれば何とかなる」という風に考えてしまう症状に対する『慣れ感覚』です
だからこそ、早めの受診や定期検診が大切なのです。
日本での受診状況
日本でも、月経困難症は多くの女性が経験しています。
女性の健康支援政策研究事業の報告によれば:
• 2020年以降、20~30代の受診が増えている。
• 40~50代では更年期関連の受診が増えている。
さらに、2014年以降は月経外来の再受診率も上昇しています。
背景には、低用量エストロゲン・プロゲスチン(LEP)療法が2010年から保険適用になったこと、ジェネリック薬の普及による経済的負担の軽減があります(*2)。
こうした情報を適切に得ることによって、
「相談していい症状」
「我慢しなくていい」
「話を聞いてくれる人がいる」という安心感が少しずつ広がっています。
月経困難症に対するケアとサポート
月経困難症には医療的なアプローチはもちろんですが、日常的な工夫も大切です。
痛みや不調をやわらげる方法として
• 温めるケア: 体を温めることで血行が良くなり、痛みが軽くなることがあります。ホットパッドや湯たんぽでお腹や腰を温めると、リラックスできる場合もあります。
• 軽い運動やストレッチ:ヨガや軽いウォーキングなどで、体を動かすと血流が良くなり、痛みが和らぐことがあります。
• リラックス法:ストレスや不安が痛みを強くすることがあるため、深呼吸や瞑想などでリラックスすることも効果的です。
• 婦人科系専門オステオパシーや整体などの身体のケアを行うことも選択肢のひとつに選ばれるようになりました。体のバランスを整えることで、月経困難症のつらさが和らぐこともあります。


月経困難症への新しい向き合い方
月経困難症は「我慢するもの」ではありません。自分の体のサインに耳を傾け、必要なときには専門医に相談すれば、より楽に過ごせる方法が見つかります。これからは、社会的にも家族や友人・職場からのサポートがますます大切になっていくでしょう。
ひなたレディースケアの取り組み
子宮や卵巣周囲の働きを確認することができます
✅ 月経周期に伴う症状の確認
✅ 月経に伴う収縮によって負担のかかる部分を探す
✅ 周辺の組織(筋膜や臓器)の緊張を解く
✅ 生理周期と経過を観察する
施術は優しいタッチで行います。人によっては緊張している部分を一時的に感じることがありますが。緊張が緩むと「柔らかさ」「軽さ」を体感されることが多いです。これだけでは一般のほぐしと変りません。
一定の生理周期と症状が緩和することを必ず確認していきます。こうすることで、月経時の体が働いていることがわかるからです。
ひなたレディースケアでは、婦人科系症状に悩む女性が心身ともに健康で、好きなことを思いきり楽しめるようサポートしています。少しでもつらさを感じたら、一人で抱え込まずに、ぜひご相談ください。
それではまた来月の記事をお楽しみに。
*1参考サイト:公益社団法人 日本産婦人科医会https://www.jaog.or.jp/note/%EF%BC%881%EF%BC%89%E6%9C%88%E7%B5%8C%E5%9B%B0%E9%9B%A3%E7%97%87/
*2:chrome-extension://efaidnbmnnnibpcajpcglclefindmkaj/https://mhlw-grants.niph.go.jp/system/files/report_pdf/202309004A-buntan3.pdf
月経関連疾患の外来受療率の推移についての検討:研究協力者 中尾元幸 久留米大学医学部公衆衛生学講座・准教授 研究分担者 谷原真一 久留米大学医学部公衆衛生学講座・教授 研究代表者 野村恭子 秋田大学大学院医学系研究科衛生学公衆衛生学講座・教授らによる
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