出産後の身体を大切にするためのヒント
出産後
1/19/2026
身体の適応能力と
その境界線
出産後、なぜ「特に思い当たる原因がないのに不調になった」「急に痛みが出た」と感じるのでしょうか。
その理由を理解するために、身体の適応能力とその境界線についてお話していきます。
まずは身体を「コップ」にたとえて考えてみましょう。
このコップに注がれる水をイメージしてみてください。
コップは皆さんの身体。
そこに注がれるお水は、身体にかかるさまざまな負担、たとえば、姿勢のクセ、筋肉の緊張、関節の動きの制限、過去のケガ、睡眠不足やストレス、生活習慣などです。
産後の身体(コップ)には、少しずつ負担が注がれていきますが、
その原因が一つだけであることは少なく、多くの場合、日々の小さな負担が一つひとつ、気づかないうちに身体(コップ)の中に積み重なっていきます。
たとえば、
赤ちゃんを抱く姿勢、授乳中の首や肩の位置、睡眠不足が続く毎日。
一つひとつは「これくらいなら大丈夫」と感じるようなことでも、積み重なることで
実はコップの中は、すでに縁いっぱいまで水がたまっている状態なのです。
あふれるきっかけは、とても小さな「最後の一滴」だったのです
ほんの一滴の水(負担)が加わるだけで、境界線を越えてしまうのです。
このため、「特別なことをした覚えがないのに、突然痛くなった」と感じるのです。
限界のライン、気づきにくい境界線。
「大丈夫」
「頑張れる」
「やらなくちゃ」
そう感じるときは、最後の一滴が近づいているサインかもしれません。




ここまでは何とかなるけれど、これを超えるとつらくなる
限界のラインがあることを理解するにはどうしたらいいのでしょう
妊娠中から産後の女性の身体はこのコップのイメージで考えると、妊娠から産後にかけて、女性のコップは一時的に大きくなったような状態になります。
そのおかげで、たとえ強い疲労や睡眠不足があっても、腹筋や会陰部が十分に働いていなくても、赤ちゃんを抱き、世話をすることができてしまう。これは、母親にとってとても大切で、素晴らしい身体の仕組みです。
その一方で、限界のラインに気づき、身体を守っていくことも必要になってきます。
もし、この大きくなったコップの限界を超えてしまい、たとえば腱炎などのトラブルが起こると、回復にはとても時間がかかります。
オステオパスや鍼灸師、医師などの治療を受けたとしても、身体が「本来の状態」に戻るとされる産後およそ15か月頃までは、痛みが完全に消えないことも珍しくありません。
だからこそ、産後は「私の限界ラインを知る・身体を守る」がとても大切になってきます
産後の身体を守るためのポイント
1.手首を90度に曲げたまま、赤ちゃんを抱っこしていませんか?
この姿勢は、手首の腱炎を引き起こしやすくなります。
特に、親指を動かす筋肉(母指外転筋)の腱に負担が集中します。
できるだけ、手を前腕の延長線上に保つことを意識しましょう。
2.赤ちゃんを、いつも同じ側で抱いていませんか?
母乳育児の場合は左右を比較的均等に使うことが多いですが、
哺乳瓶の場合、無意識に同じ腕ばかり使ってしまうことがあります。
左右をバランスよく使うことで、肩や腕への負担を分散できます。
3.授乳中、ずっと腕の力だけで赤ちゃんを支えていませんか?
授乳のときは、座ってクッションなどを使い、
赤ちゃんの体重を腕だけで支え続けないようにしましょう。
母親の腕や肩は、できるだけリラックスしていることが大切です。
外出先、たとえばカフェでは、前腕をテーブルの上に置くだけでも負担は大きく減ります。
4.授乳中、ずっと下を向いて赤ちゃんを見ていませんか?
赤ちゃんが飲み始めたら、姿勢を整え、背筋を伸ばし、視線は前に向けましょう。
下を向き続ける姿勢は、首に大きな負担をかけ、強い首の痛みにつながります。
かわいいので、つい見たくなってしまいますが習慣にしてみるといいですよ






産後の身体を理解し、限界のサインに気づくために
産後の身体は、「弱っている」のではありません。
赤ちゃんを守り、育てるために、一時的に特別な適応をしている状態なのです。
だからこそ、
「少しの痛みだから大丈夫」
「みんな同じだから仕方ない」
と無理を重ねてしまうと、知らないうちにコップの水は満杯になってしまいます。
身体の声に耳を傾け、今の自分に合ったケアを選ぶことですね。
それは決して甘えではありません。
回復を早め、これからの育児を楽にするための大切な選択なのです。
ひなたレディースケアでは、
産後の女性の身体が置かれている「特別な状態」を理解したうえで、
今どこに負担がたまっているのか、
これ以上あふれさせないために何ができるのかを、丁寧に一緒に見ていきます。
「この痛み、我慢しなくてよかったんだ」
「こうすれば楽になるんだ」
そんな小さな“発見と納得”の積み重ねが、身体を確実に回復へ導いていきます。
あなたが、赤ちゃんと笑顔で過ごすために。
そして、あなた自身の身体を大切にするために。
ひなたレディースケアは、産後のあなたの“今”に寄り添う場所でありたいと考えています。
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